2024年も盛大に開催された綱島諏訪神社例大祭。ただ「祭りってどうやって参加したら良いかわからない」「いつかは神輿担いでみたいけど…」「自分が行っていいのかな」という人はかなり多かったのではないでしょうか。
神輿に限らず、綱島の地域行事に「気になるけどよくわからない、だから参加しない」という選択をしている人いるかもしれませんが…すごくもったいないかも!
地域側はそんなあなたを待っていますよ~
今回、中町の神輿を支えている一員である方々にお話聞いてきました。中町に限らず、綱島に住んでいる方はどなた様もぜひお読みください!
神輿に限らず、地域行事に共通して参考になる話だったんだ!
インタビュー!綱島の地域行事の裏舞台
8月最終週の週末2日間をかけて華々しく執り行われた綱島諏訪神社の御祭礼。今回(2024年)のお祭り、ツナシマニアとしては中町の方のお声がけで祭り準備や神輿参加方法などについて取材させていただきました。
そして、取材中にご対応くださった中町祭礼実行委員のお二人とのお話のなかで、普段なかなか改まって聞く機会がないような地域のお話も聞く事ができました。
このお話はこの場にとどめず、ぜひシェアさせていただきたい!
ということで、本記事にてインタビュー形式でまとめたいと思います。
2024年の中町のお祭りの様子もたくさんお写真いただいたので、記事のなかで紹介していきます~
\今回お話をしてくださったのはこのお二人!/
小嶋慎一さん
吉田泰さん
【誤解】綱島の地域行事は地元民だけのもの?
綱島はいわゆる「地元民(子どもの頃からずっと綱島)」同士や町会のつながりが非常に強く、それだけに大人になってから綱島に移り住んできた人のなかには「地元民じゃないからよくわからない」という先入観で地域イベントを遠巻きに見てしまっている方もいるかもしれません。
しかし、2024年の綱島諏訪神社御祭礼で神輿責任者を担った小嶋さんは、誰でももっと遠慮なく地域行事に参加してほしいといいます。
小嶋さんは綱島が地元、吉田さんは綱島の外から移り住んできた方なんですね?
はい。物心ついた頃から子供神輿なんかにも参加してました。
私は大人になってから仕事の都合で綱島に来ました。
ー 神輿に参加している人って、小嶋さんみたいな人(綱島出身者)ばかりだと思っていました。
小嶋※以下敬称略:(少なくとも中町では)幼少期から大人までずっと祭りに参加している人って、意外と少ないんですよ。子供神輿に参加していても、中学生くらいで一回離れてしまう子は多いです。親と一緒に…というのが恥ずかしくなっちゃいがちな時期ではありますよね。
ー 中高生の時期って確かに「照れ」が出やすい時期なのはあるかも。
小嶋:自分自身も神輿からしばらく離れていたんですが、18~19歳くらいの遊び盛りのときに「派手なもの」という視点でまた興味を持って。親父(2024年中町祭礼実行委員長の小嶋清司さん)の存在もあったので仲間に入りやすかったんですよね。それで参加してみたらめちゃくちゃ楽しかったという。
ー 小嶋さんのように、大人になって入ってくるというパターンが多いんですね。
小嶋:大人になってから神輿にチャレンジしてみて「こんなに楽しいんだ」と気付いてくれる方がほとんどですね。中町は高校生くらいの世代が一番少ないかな……
高校生が神輿担ごうと思ったらできるんですよね?
もちろん!高校生が大人神輿に入ってもらうのも歓迎です。
若い世代は恥ずかしがりでもあるから、まあ少なくてもしょうがないところはあるんですけど。
大人になってから戻ってくる人が多ければ、それはそれで良いのかな。。
ただ、戻ってくる機会が難しいというのはあるかもしれないですね。
ー 吉田さんや私のように綱島の外から来た方は難しいと感じるケース多そうですよね。小嶋さんのような地元出身の方でも戻ってくるのってハードルあるんでしょうか。
小嶋:中町の若い世代に関しては、自然に入ってきてくれたというよりは、自分が集めましたね。途中で気付いたんですよ、若い人で一緒にやっていける人が足りないって。自分自身も、20歳手前で神輿に戻ったときは友達と騒ぐのが楽しいというだけで…いったんまたやめちゃったんです。で、数年後に1人で参加してみたら、その時仕切ってくれていた人たちが「やっと戻ってきたな」と言ってくれて。
ー 皆さん待ってたんですね。
小嶋:お前しか若いやつでやれるのいないんだから、と言われて「ああそうなんだ」と気付いて。で、そこから神輿の動かし方とか……色々専門的なことがあるんですけど、みっちり教わりました。
ー 神輿ってただ担げばいいってわけじゃないんだなと。
小嶋:で、これは一人じゃダメだと。仲間が必要だとなって。その時点では、親父と同年代の人たちの息子世代では、まだ祭りに出てきてない人たちがほとんどだったんですよ。今あの辺にいる若い人たちもそうなんですけど。
小嶋:綱島にいるんだからなんとか同じ町会として助けようと。必死で声かけして集めましたね。
それがなかったら……正直今頃ピンチだったんじゃないですか!?
いや本当にピンチだったと思いますよ。(若い世代としては)5~6年は一人でやってたようなものだったんで。
小嶋:神輿の担ぎ方にも色んな方式があったり。綱島の祭りでは外部の神輿会の人なんかも来るので、皆さん自分の慣れた方式があったりするんですけど。きちんと決めてやらないと揉め事にもなりかねないんで、仕切る人がしっかりまとめないとダメですね。
ー とてもじゃないけど……若い人が一人いればなんとかなる、というものではなさそうですね。
祭りは楽しく…仲間に入りやすい雰囲気を作りたい
小嶋:祭りに限らず、今って何事も「みんなで楽しくやろうよ(厳しいルール重視ではなく)」という傾向が強いじゃないですか。神輿も同じで、まずはとにかく楽しくというのが大切だと思います。
ー 実際に中町の神輿はそういう楽しい雰囲気ですか?
小嶋:(仕切り役の)自分としても意識しています。神輿止めるときとか休憩のときって、馬(神輿を乗せる台座)に立って拍子木を打つんですけど、その時は怖い顔じゃなく笑って立つようにしようって決めてます。神輿がピシッとそろってない時とかに、ひと昔前だと怖い顔して「神輿揃えろぉーー!!!」「曲げてんじゃねぇー!!」とかデカイ声・怖い声出すのがカッコイイ、のような空気もあったんですけど。
(綱島の神輿は全体的に「皆楽しくやろう」な雰囲気ですが、外部では)今でもそういう雰囲気のところもありますよね。
ありますね。
小嶋:自分は絶対笑って楽しい雰囲気にしたくて。神輿が曲がっているときは、わかる仲間に手で合図してそろえるとか、やり方はあるので。
吉田:神輿曲がってるとか、初心者さん・素人さんに厳しく言ったところで……良いこと何もないですしね。
小嶋:自分が、ただの怖い人になるだけです笑
ー 外野で見てる人も怖いですもんね。参加したくないなって思われちゃいそう。。
なので、もっと言うと「ちょっと笑わせよう」くらいの気持ちでやってますね。冗談いったり。
くだけた感じがあると見てる人にも気楽に捉えてもらえそう。楽しいのかな?参加してみようかな?という印象になりますね。
小嶋:「お祭りってちょっと怖い」という印象持たれている人もいるかもしれないですけど、「楽しいものだよ」というのが見てる人にも伝わるような盛り上げ方をしたいです。言い方ひとつで笑いが起こったり、雰囲気の良さが全体にも伝染するので、意識しています。
吉田:よそから担ぎに来てくれる人に関しても、綱島の雰囲気が浸透してきましたよね。綱島の「楽しく担ぐ」に合わせてくれるというか。場所の雰囲気に合わせてくれる人が集まっているように思います。
1人ではできないから新しい仲間は歓迎
仲間はたくさんいたほうが助かりますよね
助かりますね。特に土曜は担ぎ手も少なめなので来てもらえたら助かります。
小嶋:日曜は本祭なので比較的人が集まりますけど、一番盛り上がってるときはほんの少しの隙間にも人が入ってきて担ぐんで、ギュウギュウです。
ー コントロールも大変そうですね。
小嶋:何十人で担いでいると、その場で足踏みしてるつもりでもちょっとずつ前に出てきてしまうんですよ。出すぎないように止めるけどコントロールが大変で。なので1人でではなく、神輿にしっかり関わって担ぎ方・押さえ方などなど知識もって一緒にやっていく仲間が必要です。
ー 小嶋さんが仕切り役を受け継いだ経緯は?
小嶋:中町の神輿は、上の世代はしばらくの間とある神輿会の人に任せていて。その人が抜けてしまったときに、お神輿の動かし方・押さえ方とか教えてもらってたのが若い自分だけだったんです。それで急に引き継いだ形です。
ー たまたまのタイミングだったと。今後の代替わりに向けてもしばらくは大変なのかな?
小嶋:今日の準備とか見てても、いま集まってくれてる若い人たちだけである程度のところはやれるようになってきています。ただ、まだ彼らも経験を積んでいる途中というのもあり。色々教えていかないと、というところです。
吉田:ルールや決まりがあってやってるわけじゃなくて、誰かがやらなきゃいけないというなかで皆でやってるんですよね。
ー 有志ですもんね。結局みんな「祭りやろう」という気持ちだけでやってる。
小嶋:だからこそ「楽しい」って思ってもらわないといけないんですよ。そして、一回やれば楽しいってわかると思うんです!
子どもが大きくなってからでもぜひ参加を
ー 見てたら楽しいのはわかります。あとは入るときの勇気かな…
小嶋:吉田さんが一番わかるんじゃないですか?二世とかでもなく参加されて。
吉田:自分のような人が1人でも2人でも新しく参加してくれたらいいなという気持ちなんですけど……僕ら世代の40代前後の人をどうやって増やしていくかは難しいところありますね。
ー 子ども会に参加されているような親御さんでも、神輿のほうにはなかなか来られないですか?
吉田:子どもが小さいうちは子供神輿についていたり、習い事や別の行事で来れなかったり…なかなか難しいというケースが多いと思います。
ー 確かにうちもそうだな…小さいうちはどうしても子供優先になっちゃいますからね。
吉田:うちもそうです。子供が高校生くらいになると参加しやすくなってくるんですけどね。
小嶋:お子さんが小さい時期をこえたあとに入ってきてくれる、吉田さんみたいな人がもっと出てくると嬉しいんです。
吉田:元子ども会メンバーのお父さんとかでも、興味ありそうな雰囲気の人見かけるんですよ。こちらが声かけると近寄ってきてくれたりしますから。
ー 行ってもいいのかな…?という気持ちが皆あるのかもしれませんね。
吉田:聞くのが怖いというのもあるのかも?何事もマニュアルがあって動いているわけじゃないんで、何やってるのかなって感じでいいんで、どんどん声かけてほしいです。
小嶋:お神輿について難しいところは知ってる人たちでやるんで、わからない人はまずは何も考えずに入ってきてもらって大丈夫です!
受け入れる側も試行錯誤中
私はもともと綱島の外から来て、輪に入れてもらった側なんですけど。最初の壁を超えるのが難しいという気持ちは事実ありました。
綱島って生粋地元民のつながりがすごく強いイメージはあるから、そこに入っていいのかな…と思っちゃう気持ち、ありがちじゃないですか?
吉田:わかります。でも入ってみるとすごく歓迎してくれるんですよ。(受け入れ側も)みんな伝えることをしてこなかった、やり方がわからなかった、というところが今まではあると思うんです。そこは僕みたいな人間がつなぎ役になれたらいいなというのはありますね。
ー それで、今回吉田さんからツナシマニアにお声がけくださったんですもんね(ありがとうございます)
小嶋:中町に関していうと、外部の神輿会の人もいますけどそういう玄人ばっかりっていうわけじゃないので…割と入りやすいと思います。綱島に住んでいる方たちをベースに、外部の神輿会の方も歓迎、という感じ。
ー そうですね。私も中町付近に住んでいた時に、なにもわからず恐る恐る未就学児の子供連れて山車に参加したんですけど。普通に歓迎してくれて、来てよかったと思いました。
吉田:最近、外から来て運営側に入ってきてくれた人とかもいますけど、「やっと仲間が増えた」という感じで嬉しいです。
ー とにかく受け入れ側はウェルカムなんだということが伝わって、担ぎ手にせよ運営にせよ思い切って参加してくれる人が増えたら良いですね!
たとえば私(今は中町エリア在住ではない人)も中町に来ちゃっても良さそうですね
それはもう全然問題ないです!
今回出身の違うお二人にお話聞いてみましたが、綱島出身かどうかは関係なく、尻込みしないでどんどん地域行事に参加していいんだなということを思いました!地域に参加して歓迎されて、自分も充実したら最高ですよね。参加するのに年齢も性別も関係ないので、気になる方はぜひ一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか!
神輿に関係なく、色んな地域の催しで同じことが言えると思うんだ!
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